8月28日(水)、夏のテクノロジーフェスティバルを実施しました。
台風の影響により、開催は危ぶまれましたが、奇跡的に台風の影響を受けることなく、無事に開催することができました。
当日は、約1800人ほどの方が来場されました。天野浩教授による特別講演会をはじめとして、小中高生向けの工作教室、中高生・一般の方々向けの技術講演会や施設見学、 さらに、工学系女子による関する座談会、SSHよる科学の夕べ(高校生と天野先生の座談会)、技術展示や楽しいイベントなど、盛りだくさんプログラムに参加され、工学の面白さ・楽しさに触れていただくことができ、また本学における工学系最先端研究について学んでいただく良い機会となりました。
当日のプログラム(テクノロジーフェスティバルのサイトより)
↓ クリックするとPDFファイルでご覧いただけます。
https://tech.imass.nagoya-u.ac.jp/docs/timetable.pdf
当日の様子
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「未来材料・システム研究所と工学部・大学院工学研究科の共催で、科学技術の祭典“名古屋大学テクノロジーフェスティバル”を開催する運びとなり、総長として大変嬉しく思っています」と話す杉山 直(なおし)名古屋大学総長。本イベントは「未来を担う小・中・高校生たちにぜひとも科学技術に触れる機会を」という方針により実現しました。
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「小学生の頃は、怪盗ルパンなどの推理小説や漫画、そしてスポーツに夢中になっていた普通の少年でした。数学は楽しかったけれど、受験勉強には疑問を持ちながら名古屋大学工学部へ進学。ここで「工学部の『工』は人と人をつなぐ学問である」と聞き、心の底から勉強することが楽しくなりました」といった体験談を語る天野教授
(参考/https://www.cirfekikin.imass.nagoya-u.ac.jp/ehon.html) -
本イベントは、大変多くの先生方が「未来の研究者への道が拓かれるように」との思いで手間暇を費やしてご準備くださったお陰で、大人も子供も目を輝かせて体験教室の工作に取り組まれていました。
写真は、ペットボトルを使って掃除機を作る様子(できた掃除機はこちら) -
天野 浩教授、(故)赤﨑 勇特別教授のノーベル賞受賞から10年となる機会に開催となったイベント。天野教授は、講演の中でノーベル賞受賞の知らせを受けた時のこと、ストックホルムでの授賞式での逸話などなど、受賞者ならではの経験談を含めつつ、授賞式のことを大変興味深くお話しくださいました。
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自分で作った、できたてほやほやの「分光器」で窓から差す光を見ている子供たち。先生の説明を聞く顔も興味津々、真剣そのものでした。
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今回のイベントの実行委員長を務めた須田 淳(じゅん)教授は、小中学生向けの講演で「こどもの頃から電気が大好きで、電気博士になっちゃいました」と話し、電気に関するいろいろなクイズを出したり、レモンを使って発電させて電球が点く様子を見せたりと盛りだくさんの内容を披露されていました。
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「女子中高生のための工学フォーラム」では、名古屋大学工学部で学んでいる現役女子学生の話もたくさん聞けました。参加された方は身近で安心感を得られたのでは?
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「女子中高生のための工学フォーラム」第2部では、名古屋大学工学部を卒業後、企業で活躍中のお二人が加わり「中高までは勉強だけれど、大学になると学びに変わり、今振り返って考えてみると、学びはとても楽しい」「工学は社会に役立つという目的があり、どうしてもそういう職に就きたくて工学部に進んだ」など、様々な思いを語っていました。
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「布型ロボットデザインワークショップ」にて。思わぬ動きをするロボットを自分で作れたことに、驚きの声を出す人も続出。
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名古屋大学が世界に誇る設備の1つ「超高圧電子顕微鏡 JEM-1000K RS」の施設内で、武藤施設長からその造りやシステムについて説明を受けている様子。ほんのわずかな電子の動きも観察することのできるこの施設は、外部からの振動を完全に遮断する仕掛けがいろいろ施されており、空調の流れも影響しないような工夫があります。
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おしゃれなキューブで、共振式ワイヤレス給電を確かめることができるコーナー。受電コイルの位置によって光り方を変えられる。(展示/豊田合成株式会社)
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デンソーのマスコットキャラクター「デンまる」も応援に駆けつけて、デンソー生まれの「QRコード」やロボットなどの先端技術の紹介に力を発揮していました。(開催協力/株式会社デンソー)