About IMaSS

Greeting

ご挨拶

 未来材料・システム研究所(略称未来研)は、環境と調和させながら持続発展可能な社会を実現するための材料・デバイスからシステムに至る幅広い領域の研究課題に取り組んでおります。
 未来研は、未来エレクトロニクス集積研究センター、高度計測技術実践センター、材料創製部門、システム創成部門、2つの寄附研究部門と1つのラボラトリを含む7つの産学協同研究部門から構成されております。
 未来エレクトロニクス集積研究センターでは、窒化ガリウム(GaN)等のポストシリコン材料を用いたデバイスに代表される先端的エレクトロニクス研究を推進しており、未来のエレクトロニクス産業の基盤の創成を目指しております。また、寄附研究部門、産学協同研究部門やGaN コンソーシアムを通して、オールジャパン体制でGaN に関する産官学の連携研究も推進しております。
 高度計測技術実践センターでは、電子顕微鏡観察をはじめとする先端的な計測技術の開発と人材育成を行っております。また、文部科学省のマテリアル先端リサーチインフラ(ハブ)事業により、学内外の研究者・技術者に対してナノテクノロジーに関する技術支援を行っております。
 材料創製部門では、省エネルギー、創エネルギーや環境保全に貢献する新奇材料の研究に取り組んでおります。また、6大学が連携した国際・産学連携インヴァースイノベーション材料創出プロジェクトも推進しております。
 システム創成部門では、環境調和型のエネルギー変換システム、電力や交通のネットワーク、物質循環・リサイクルシステム等に関して、寄附研究部門とも連携して研究を進めております。
 未来研は、環境調和型で持続発展可能な省エネルギー・創エネルギーのための材料とシステム研究共同利用・共同研究拠点として、文部科学省から認定されており、国内外の大学や研究機関と共同利用・共同研究を実施しております。
 未来研所員一同、全力でそれぞれの研究課題に取り組んでおりますので、引き続き、変わらぬ御支援、御協力ならびに御指導、御鞭撻を賜りますよう、お願い申し上げます。

成瀬 一郎

未来材料・システム研究所
所長 システム創成部門 教授

成瀬 一郎

1989年名古屋大学大学院工学研究科博士課程後期課程修了(工学博士)。豊橋技術科学大学助手、助教授、教授を経て、2007年より名古屋大学大学院工学研究科機械理工学専攻教授。また、2012年2月よりエコトピア科学研究所教授として異動。
2017年より研究所副所長、2020年4月より所長。専門は環境・エネルギー工学であり、バイオマス・廃棄物・石炭の燃焼・ガス化挙動の解明、NOx・SOx・微粒子・水銀等の微量金属成分の生成機構解明や排出抑制技術の開発等を行っている。

IMaSS Movie

未来材料・システム研究所 紹介ムービー

齋藤 晃

未来材料・システム研究所 副所長
高度計測技術実践センター 教授

齋藤 晃

 1997年東北大学大学院理学研究科物理学専攻博士後期課程修了。 東北大学助教を経て、2004年にエコトピア科学研究機構講師、2009年エコトピア科学研究所准教授、 2014年より同教授、2015年現所属教授、2020年より副所長。専門は電子線物理学。 軌道角運動量をもつ電子やスピンが偏極した電子など革新的な電子ビームをもちいたナノメーター領域の構造解析および物性評価法の開発を行っている。 最近は機械学習をもちいた情報抽出にも取り組んでいる。

=== ご挨拶 ===
 令和2年4月1日付で、未来材料・システム研究所の副所長を拝命いたしました。前身のエコトピア科学研究機構の講師として名古屋大学に着任して以来、エコトピア科学研究所を経て、現在まで16年間在籍しております。私自身の専門は電子顕微鏡をもちいた計測手法の開発で、未来研の附属施設である超高圧電子顕微鏡施設には着任当初から関わらせていただいております。
 エコトピア科学研究機構当時の持続可能社会実現のための分野横断型の学際研究のミッションは、未来研になり、より先鋭化されました。2年おきに開催する国際会議はISETSから ICMaSSに引き継がれ、さまざまなジョイントシンポジウムが合同開催されるなど、未来研の研究スペクトルの多様性を示すユニークな国際交流の場として多くの方に参加していただいております。現在、未来研は全国共同利用・共同研究拠点として、また 超高圧電子顕微鏡施設および先端技術共同施設で担当してい る文部科学省の微細構造解析および微細加工ナノテクノロジ一プラットフォーム事業等を通じて国内外の大学および研究機関との連携を強力に推進しております。
 今後の研究所の発展には、国際化、共同研究、共同利用の推進が大変重要で、これらをどう強化していくか、次の枠組みをどうするか、が重要になると考えております。所員のみなさんが 充実した研究活動を行えるよう、また、さらによい成果を挙げら れるよう、成瀬所長と内山副所長のご指導の下、微力ながら協力させていただく所存ですので、どうぞよろしくお願いします。

山本 俊行

未来材料・システム研究所 副所長
システム創成部門 教授

山本 俊行

 1994年京都大学大学院工学研究科応用システム科学専攻修士課程修了。京都大学助手を経て、2001年に工学研究科助教授、2010年よりエコトピア科学研究所教授、2015年現所属教授、2022年より副所長。専門は交通計画。自動運転や電気自動車、カーシェアリング等、自動車保有・利用や、事故統計解析や実験的手法、シミュレーション分析による交通安全対策に関する研究を行っている。最近は大規模災害後の救援物資輸送計画等の防災計画、水素燃料自動車の保有、水素ステーションの安全性等の水素社会に向けた研究にも取り組んでいる。

History

沿革

平成16年4月
(2004.04)
  • ・名古屋大学 エコトピア科学研究機構の設立(次の研究センター等の再編・統合により設立された。)
    ・理工科学総合研究センター(昭和38年創設の人工結晶研究施設を平成7年に改組)
    ・高効率エネルギー変換研究センター
    <省資源エネルギー研究センター(昭和57年創設)、その後再度、高温エネルギー変換研究センター(平成4年)を経て平成14年に改組>
    ・難処理人工物研究センター(平成9年創設)
    ・環境量子リサイクル研究センター(平成13年創設)
    ・さらに全学の文系・理系の専門教員を追加配置
平成17年4月
(2005.04)
  • ・名古屋大学 エコトピア科学研究所(学内措置の研究所)の設置
平成18年4月
(2006.04)
  • ・名古屋大学 エコトピア科学研究所(国立大学の附置研究所)へ改組
平成19年4月
(2007.04)
  • ・名古屋大学 先端技術共同研究センター(昭和63年に創設)を統合
平成19年7月
(2007.07)
  • ・研究所附属アジア資源循環研究センターの設置
平成21年4月
(2009.04)
  • ・研究所附属情報メディア教育センター(平成10年に創設)を廃止
平成24年3月
(2012.03)
  • ・研究所附属アジア資源循環研究センターを廃止
平成27年4月
(2015.04)
  • ・研究所附属高度計測技術実践センターの設置
平成27年10月
(2015.10)
  • ・名古屋大学 未来材料・システム研究所へ改組
    ・研究所附属未来エレクトロニクス集積研究センターの設置
平成28年4月
(2016.04)
  • ・「革新的省エネルギーのための材料とシステム研究拠点」として共同利用・共同研究拠点に認定
    ・トヨタ先端パワーエレクトロニクス寄附研究部門の設置
    ・産総研・名大 窒化物半導体先進デバイスオープンイノベーションラボラトリの設置
平成28年5月
(2016.05)
  • ・トヨタ先端パワーエレクトロニクス産学協同研究部門の設置
    ・デンソー自動車用パワーエレクトロニクス産学協同研究部門の設置
平成29年3月
(2017.03)
  • ・NIMS・名大GaN評価基盤研究ラボラトリ -天野・小出共同研究ラボ- の設置
平成30年1月
(2018.01)
  • ・豊田合成GaN先端デバイス応用産学協同研究部門の設置
平成30年4月
(2018.04)
  • ・エネルギーシステム(中部電力)寄附研究部門(第7期)の設置
     (エネルギーシステム(中部電力)寄附研究部門の平成8年創設)
平成30年6月
(2018.06)
  • ・エネルギー変換エレクトロニクス実験施設(C-TEFs)の設置
平成30年12月
(2018.12)
  • ・エネルギー変換エレクトロニクス研究館(C-TECs)の開設
平成31年4月
(2019.04)
  • ・旭化成次世代デバイス産学協同研究部門の設置
    ・豊田中研GaNパワーデバイス産学協同研究部門の設置
令和元年7月
(2019.07)
  • ・三菱ケミカルGaN基板デバイス産学協同研究部門の設置
    ・ローム複合系シミュレーション産学協同研究部門の設置
令和2年4月
(2020.04)
  • ・デンソー革新的ナノカーボン応用産学協同研究部門の設置
令和4年4月
(2022.4)
  • ・Photo electron Soul GaN電子ビームデバイス産学協同研究部門の設置
    ・ミライズテクノロジーズ先端パワーエレクトロニクス産学協同研究部門の設置
    ・エネルギーシステム(中部電力)寄附研究部門(第8期)の設置(平成8年創設)