AMTC
Organization
Advanced Measurement
Technology Center
高度計測技術実践センター
高度計測技術実践センター
センター長
武藤 俊介
MUTO, Shunsuke
高度計測技術実践センターは、これまでの研究所のもつユニークな高度計測技術シーズを活用し、高度計測技術の開拓発展、機器共用と共同研究および人材育成を行うための組織として、平成27 年4 月に設立されました。本センターでは、所内の超高圧電子顕微鏡施設と先端技術共同研究施設を核に、研究所と関連する工学研究科、理学研究科、環境学研究科、シンクロトロン光研究センターおよび学外の知の拠点あいちシンクロトロン光センター、核融合科学研究所などとの連携の下、電子顕微鏡計測、電磁波計測、素粒子計測、X 線分光計測、ナノ加工計測の5 つの分野の高度計測技術の実践と人材育成を推進しています。
高度計測技術実践センター
Movie
高度計測技術実践センター 紹介ムービー
-
今を観る、未来を創る(2分46秒)
Section / Group
各部・グループ紹介
電子顕微鏡計測部
電子顕微鏡を用いた精密構造解析法および物性測定法として、原子レベル空間/電子構造解析、収束電子回折法によるナノメーター領域の格子歪みの精密測定、 電子線トモグラフィーによる三次元構造解析、電子線ホログラフィーによる電磁場の可視化、ガス環境下の化学反応オペランド観察/分析などの技術を発展させます。
反応科学超高圧走査透過型電子顕微鏡 JEM1000K RS
ナノ顕微分光物質科学
今日の様々なナノテク関連材料では、機能元素と呼ばれる不純物添加、それに伴う格子欠陥形成、または表面や界面構造の制御などによって劇的に材料の性質を向上させています。我々のグループでは最先端の透過型電子顕微鏡・電子分光とデータ駆動科学の一つである「インフォマティクス」技術を組み合わせて、ナノ領域の格子欠陥を正確に計測・分析する手法を開発し、材料機能発現のメカニズムと新規材料開発のための指導原理を解明することを目的としています。対象は、磁性発現の基本物理量である磁気角運動量のナノ領域測定という基礎研究から、リチウム二次電池、自動車排気ガス浄化触媒、セラミックス素子、フェライト磁石にわたる広範な実用材料分析にまで及びます。
電子線ナノ物理工学
軌道角運動量を制御した新しい電子ビームをもちいた次世代の電子顕微鏡装置および分析手法の開発を行っています。電子線ダイレクト検出器を備えた電子顕微鏡装置をもちいて、ナノスケールの超高速現象の可視化などへの応用研究を進めています。また、電子回折や電子エネルギー損失分光などあらゆる電子顕微鏡技術を最大限に活用し、 半導体パワーデバイスの欠陥解析や電池材料のオペランド観察など実用材料の精緻な評価も行っています。
電磁波計測部
プラズマ中の原子・分子からの線スペクトル観察やレーザーを用いたプラズマ診断など、発光体や材料からの電磁波、反射光などの計測・診断技術を開発することにより、プラズマ核融合などのエネルギーシステムの制御技術の発展に貢献します。
プラズマエネルギー工学
温暖化や資源枯渇などの地球環境問題解決のため、磁場閉じ込め高温プラズマを用いた核融合発電の研究が世界規模で進められています。当グループでは、高温高密度の炉心プラズマ維持のために不可欠な境界プラズマ制御とプラズマ計測技術の開発、太陽表面に匹敵する超高熱流プラズマと壁材料の相互作用に関する研究を実施しています。高密度プラズマ発生装置を用いた実験のほか、計算機シミュレーションによるプラズマモデリング、産業応用にも期待される機能性ナノ構造金属の創成を行っています。
素粒子計測部
独自に開発した原子核乾板技術を駆使して、宇宙から地上へと降り注ぐ宇宙線に含まれる、電荷を持つ素粒子ミューオンを利用して巨大構造物(ピラミッド、原子炉、溶鉱炉、火山など)の内部を透かし撮りする応用技術「ミューオンラジオグラフィ」の開発を行います。
実験観測機器開発
Member
-
研究テーマ
原子核乾板技術の先進化の研究および推進と同技術を駆使した応用展開
-
研究テーマ
革新的超高解像3次元放射線イメージング 検出器「原子核乾板」の技術開発とその多分野への応用
-
研究テーマ
ニュートリノ振動現象の解明、ダークマター探索と写真乳剤による応用研究
-
研究テーマ
原子核乾板を用いた宇宙ガンマ線の大口径・高解像・偏光観測の実現と高エネルギー天体現象の研究
-
研究テーマ
原子核乾板検出器を用いた宇宙線イメージング技術の研究開発
-
研究テーマ
原子核乾板と中性子の量子化状態を用いた重力および未知短距離力の研究、原子核乳剤の開発、低速中性子用原子核乾板の開発、X線トポグラフィー用原子核乾板の開発
-
研究機関研究員
長原 翔伍
-
研究機関研究員
松尾 友和
X線分光計測部
X 線分光技術の高度化およびコヒーレント電子線計測と融合研究を進めることで、機能材料や創薬分野への応用研究を進めています。
ナノダイナミクス
X 線および電子線をプローブに用いた動的計測技術により、実動作環境におけるデバイス特性や材料物性を明らかにし、省エネルギーデバイス開発を加速します。さらに、電子と光子を組み合わせた新しい計測技術分野の開拓を推進します。
ナノ加工計測部
先端技術共同研究施設に設置されている薄膜作製装置、微細加工装置、分析・計測装置などの共用装置とクリーンルームを利用して、薄膜形成、ナノ材料作製、ナノ加工、評価/計測に関する技術の高度化を図り、高機能デバイス開発に貢献します。