| 受賞日 | 2022/04/20 |
|---|---|
| 賞名 | 令和4年度 科学技術分野の文部科学大臣表彰 若手科学者賞 |
| 受賞者 | 宮町 俊生（准教授） |
| 研究課題 | マルチスケール階層構造の原子スケール表面界面磁性研究 |
| 関連HP |
https://www.nagoya-u.ac.jp/about-nu/public-relations/award/20220408_mext.html |
■ 令和4年度 若手科学者賞（転載）
国立大学法人東海国立大学機構 名古屋大学 未来材料・システム研究所
准教授
宮町 俊生（ミヤマチ トシオ）マルチスケール階層構造の原子スケール表面界面磁性研究
＜業 績＞ 高度情報化社会のさらなる進展のためには超高集積・超低消費電力な革新的ナノ磁気デバイスの開発が急務である。しかし、ミクロな表面界面磁性がその磁気特性を支配するナノ磁気デバイスの機能性発現機構の本質理解はこれまで得られていなかった。
氏は、物質の階層が単一原子・分子、ナノ構造、原子層、薄膜と変化した際に種々の相互作用がもたらす機能性の変化を物質の最小構成単位である原子1 個の視点からミクロに調べ、材料や階層の違いを越えたマルチスケール階層構造の機能性発現の共通原理を解明するための研究指針を確立した。
本研究成果は、物質の磁気特性を向上させる基礎的原理をミクロに解明することの重要性を示し、ナノ磁気デバイス開発に新たなブレイクスルーをもたらすと期待される。＜主要論文＞
「Stabilizing the magnetic moment of single holmium atoms by symmetry」Nature誌, vol.503, p242-246, 2013年発表
「Dynamic Interface Formation in Magnetic Thin Film Heterostructures」Advanced Functional Materials誌, vol. 29, p1804594, 2019年発表
